やりたいことがない

中学生のときに陸上を選んだのも、一番キツい部活で自分を鍛え直したかったからだ。これが楽しくてそれだけで幸せ、じゃない。筋トレと一緒で目的はそれ自体じゃなかった。自己表現の欲求も薄い気がする。オシャレに目覚めるのは早かったけど、親がダサい服しか買ってくれないのと顔が残念なので頑張るとかえって変な感じになり、子供のくせに無難な格好ばかりしていた。最悪だ。大事にするような自分がなくて人の目ばかり気にしている。

自我が薄い。流されやすい。人に何か言われると、気持ちではちょっと違うなとか思っても、でもまあそういう考え方もあるよねとか理性で考え出して、最終的に感情もその理屈に流されていく。

これはなんだろう。アレだ。昔からずっと体験しているやつ。小学生の時、帰りの会で毎回今日の感想を書かされた。は?感想?特にないが?といつまでも書けなかった。感想というものが浮かんでこない。面白かったとかつまらなかったとかそんなんだ。快不快くらいの感想しか浮かばない脳神経の乏しさ。アスペによくある。

やりたいことがないわけじゃない。短絡的な報酬はある。スポーツも好きだしスケボーも昔やった時楽しかったからまたやりたいなんか思ってる。

ただ、内側から湧き上がってくる確信めいた情熱があるかと言われたら?である。

いつもそうだ。なんとなくはじめて、なんとなく続けて、初めはなんもわかんなくて馬鹿にされたりして、でもなんか数年経ってるうちにジワジワ理解し始めて、一定周期ごとにやる気に満ちたりそうでなかったりする。

狂気めいた執着が持てる人が羨ましい。